マグネシウムが良質な睡眠のカギ?理由や改善策をご紹介

マグネシウムが不足すると睡眠の質が低下すると言われています。今回はマグネシウムと睡眠の関係や、マグネシウムが良質な睡眠を促す理由、不足原因と改善策など、盛りだくさんでお届けします。睡眠に不安やお悩みがある方はぜひご参考ください。

マグネシウムが良質な睡眠を促す理由

マグネシウムが良質な睡眠を促す理由は、大きく分けて下記の二つが考えられます。

  • 脳内の働きを整える
  • 筋肉のリラックス作用がある

それぞれ詳しくみていきましょう。

マグネシウムが睡眠をサポートする理由①脳内の働きを整える

マグネシウム 睡眠 効果

マグネシウムは体に必須のミネラルであり、厚生労働省が運営するe-ヘルスネットでは以下のように説明されています。

人体に必要なミネラルの一種です。成人では、体内に約20g~30gが存在し、その約6割はリン酸マグネシウムや炭酸水素マグネシウムとして骨や歯に含まれ、残りは筋肉や脳・神経に存在しています。300種類以上の酵素を活性化する働きがあり、筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温・血圧の調整にも役立っています。

e-ヘルスネット

ここでわかるとおり、マグネシウムは骨と歯以外の多くが脳や神経に存在しているのです。そして脳は睡眠と大きな関係があります。というのも、人間にとって睡眠が必要な理由の大部分は脳を休ませることにあるためです。

ヒトは睡眠中に脳に溜った老廃物の排出を促したり、記憶を整理したり、また細胞の修復作業をおこない、翌日も活発に活動できるようにエネルギーを蓄えます。ヒトが疲れてくると眠くなるのは、脳が疲れてしまうためなのです。

逆に体が疲れているのに眠れない時ってありますよね?それは、何らかの理由で脳が活性化していたり、正常に機能していないためなのです。

Without sleep you can’t form or maintain the pathways in your brain that let you learn and create new memories, and it’s harder to concentrate and respond quickly.Sleep is important to a number of brain functions, including how nerve cells (neurons) communicate with each other.(訳:十分な睡眠がないと、学習や新しい記憶を形成または維持するための脳の経路を作ることができず、注意力を集中させたり素早く反応することが難しくなります。睡眠は、神経細胞(ニューロン)同士のコミュニケーションを含む、複数の脳機能にとって重要です。)

NIH

脳内の神経は神経伝達物質の働きによって機能しており、これらがうまく信号を送り合えなくなると、脳内にさまざまな障害が発生します。マグネシウムは脳を含む全ての組織のホメオスタシスの維持に関与しており、神経信号の伝達を調和させ、血液脳関門の健康を保つ役割があるのです。参考

つまり、マグネシウムが不足して脳内の神経伝達物質が正常に機能しなくなると、不眠の方がよく言われる、

「頭の中でぐるぐる考え事をしてしまう。」

「寝ようとすると嫌なことを思い出す。」

「寝る前に不安事が頭をよぎる。」

などのお悩みが発生しやすくなるのです。

アメリカの脳神経医であり精神科医の第一人者でもあるDr. Daniel AmenはSPECTという医療機器で脳の血流を調べ、不眠で悩み患者にはマグネシウムを処方しています。マグネシウムはGABAの受容体を活性化させ、リラックス作用や睡眠導入作用があるとされており、セロトニンやGABAなどの神経伝達物質を使用するよりも、体の負担が少なく睡眠改善が期待できるとされています。参考

マグネシウムは脳に存在するミネラルの一種であり、これらが不足すると脳が関与するさまざまな健康障害が現れます。不眠もその中のひとつ。健康な脳を目指すことで良質な睡眠が目指せるため、マグネシウムが注目されているのです。

マグネシウムが睡眠をサポートする理由②筋肉のリラックス作用がある

マグネシウム 睡眠 効果

上述でお話した通り、マグネシウムは骨や歯以外には脳や筋肉に多く存在しています。そして筋肉にマグネシウムが不足すると、以下のような症状が現れます。

  • 肩や首のコリ
  • 筋肉のこわばり
  • こむら返り

など。

よくスポーツ選手がカルシウムとマグネシウムと一緒に摂取するように言われたりしますが、実はこれらは骨を強化するためだけでなく、筋肉に大きな影響を与えているからなのです。簡単にお伝えすると、カルシウムは筋肉を収縮、マグネシウムは筋肉を弛緩する働きがあるとされています。

夜ベッドに入ってから

「足がつりやすい」

「肩がこっていて寝れない」

「首の違和感が気になって枕のポジショニングが定まらない」

などでなかなか寝付けないという方は、日中にマグネシウムを消化してしまい、体内で不足している可能性が考えられます。

こうして体に症状が出ている場合は、脳にもマグネシウムが足りていない場合も多く、さらなる不眠を引き起こす原因に…不眠でお悩みの方は、こうした体からの「マグネシウム不足のサイン」を見逃さず、早めにケアしてあげる必要があるのです。

不眠原因【マグネシウム不足】はなぜ起こる?

マグネシウム 睡眠

不眠は日本人の約30〜40%が抱える悩みとされ、特に女性に多いことが知られています。参考

そして、その原因のひとつがマグネシウム不足だと考えられます。マグネシウムが不足する理由は主に以下の通りです。

  1. 現代人の食生活
  2. 生活環境によるマグネシウムの消耗
  3. 不眠がさらなるマグネシウム不足を引き起こす

マグネシウムは海藻類や玄米などに多く含まれていますが、現代人は生活に忙しく、外食やコンビニ弁当で食事を済ませてしまう機会も多いです。

また、西洋の食事が増えて日本食を食べる機会が減っていることも、マグネシウムが不足する原因となります。昔の日本人よりも現代人の方が不眠症の増加傾向にあるのも、マグネシウム不足を含む食生活の影響が大きいと考えられますね。

さらに、添加物や農薬、大気汚染、スマホやPCなどのブルーライト、ストレス社会などもマグネシウムを消耗する原因となります。悪影響な環境でも日常生活を送れているのは、マグネシウムなどの補酵素が体の恒常性機能をサポートしているため。

これは慢性的な不眠にも言えることです。不眠が続けば体や脳に大きな負担がかかり、健康を保とうとマグネシウムがより多く消化されます。食事から充分にマグネシウムを摂れていない私たちに摂って、現代の生活習慣や不眠は、マグネシウムの欠乏をさらに促してしまう要因なのですね。

マグネシウムが豊富な食材に関しては下記の記事で詳しくお伝えしているため、不眠でマグネシウム不足が気になるという方はぜひ併せてご参照ください。

マグネシウムが豊富な食べ物ランキング!実際の食事で比較してみた!

良質な睡眠のためのマグネシウム摂取方法