私たちの体に欠かせないミネラルの一つであるマグネシウム。
健康や美容への関心が高い方は、近年「マグネシウム」が注目されていることをご存知かもしれません。
マグネシウムは人間が生きていく上で欠かせない重要な栄養素の一つで、私たちの健康や美容に関わっています。
しかし、現代人の食生活ではマグネシウムが不足しがちとも言われています。
特に日本は欧米と異なり、マグネシウムをはじめとする各種ミネラルの含有量が少なめの「軟水(なんすい)」の地域なので、水から摂取するミネラルの量が欧米人よりも少くなりがちです。
こうした背景から注目されているのが「マグネシウムクリーム」です。
マグネシウムを食べたり飲んだりして補うのではなく、“肌に塗る”という新しい取り入れ方が注目されており、胃腸に負担をかけにくい点からも多くの人の関心を集めています。
市販品のマグネシウムクリームもありますが、自宅で手作りすることも可能で、ココナッツオイルやニベアなど身近なアイテムをベースに、自分好みのマグネシウムクリームを作る方も増えています。
今回は、マグネシウムクリームの基本や使い方のヒント、どんな人に人気なのかをわかりやすく解説していきます。
マグネシウムクリームの作り方|ココナッツオイル編

はじめに、ココナッツオイルなどお好みのオイルを使用してマグネシウムクリームを自作する、基本的なレシピをご紹介します。
今回は無香料で作りますが、ラベンダーやユーカリなどお好みの香りがある方は、お好みのエッセンシャルオイル(精油)を20滴程度混ぜて作ってもOK。
ご紹介する基本のレシピをベースに、色々なアレンジを楽しんでみてくださいね。
材料(約50g分)
- マグネシウムフレーク…10g
- 水(お湯)…10ml
- ココナッツオイル…60g
- 蜜蝋…10g
作り方の手順
マグネシウムクリームを作る手順は、次の通りです。
1. マグネシウム水の作成

ボウルなどでマグネシウムフレークとお湯を入れ、完全に溶けるまでよく混ぜましょう。
2. オイルを湯煎する

ココナッツオイルをボウルに入れ、湯煎で溶かします。
3. 蜜蝋を溶かす

2に蜜蝋を加えて、さらに溶かします。
4.乳化

3のボウルに1加え、しっかりと混ぜて乳化させましょう。
5. 冷却・保存

保存容器に移して冷蔵庫で冷やし、固まったら完成です。
保存容器は何を使用しても構いませんが、煮沸消毒して乾かした密閉型ガラス瓶がおすすめです。
保存のコツと注意点
自作したマグネシウムクリームは、常温だと柔らかくなって使いにくくなったり、菌が繁殖したりしやすくなるので、冷蔵庫で保存しましょう。
マグネシウムクリームは腐敗するようなものではありませんが、衛生状態や環境条件によってはカビが生えたり酸化が進んだりする可能性があるため、約1ヶ月程度を目安に使い切り、都度自作するのがおすすめです。
空気に触れると菌やカビが繁殖しやすくなったり、酸化が進みやすくなったりするので、密閉できる容器で保存しましょう。
衛生的なガラス瓶やホーローの容器などでの保存が理想的です。
マグネシウムクリームの作り方|ニベア編

マグネシウムクリームは、マグネシウムフレークやオイルを使って自作できますが、「もっと簡単に作りたい」という方には「ニベアクリーム」を使う方法がおすすめです。
ニベアクリームは、ドイツバイヤスドルフ社が販売している「NIVEA」シリーズの一つで、1911年の発売以来、世界中で愛されてきたスキンケアクリームです。
ニベアクリームとマグネシウムフレークを混ぜるだけで、簡単にマグネシウムクリームを自作できるので、よりお手軽に作りたい方にうってつけです。
材料(約50g分)
- マグネシウムパウダー…25g
- ニベアクリーム…25ml
作り方の手順
ニベアクリームを使ってマグネシウムクリームを作る手順は、次の通りです。
1. 材料をよく混ぜる

マグネシウムパウダーとニベアクリームをよく混ぜたら完成。
ポイント
マグネシウムフレークだと、溶かすのがとても大変なので、粉末状のマグネシウムパウダーを使うのがポイント。
マグネシウムパウダーが残らないよう、根気強くしっかり混ぜましょう。
シリコンベラなどを用い、クリーム全体を押しつぶす感じで混ぜると、比較的早くなめらかになりやすいです。

カナダでは、これらのレシピは手軽でコストもほとんどかからないことから、多くの患者さんにおすすめしていました。ただし、いくつか注意点もあります。特に作り始めたばかりの頃は、準備や手順に手間がかかり、キッチンが散らかりやすいという欠点がありました。
また、蜜蝋のような天然ワックスは自然由来で安全性が高いものの、使用後の掃除がやや厄介です。衣類やキッチンのカウンターに付着すると、再度溶かして洗い落とす必要があるため、後片付けに手間がかかります。
その点、市販の高品質なマグネシウムクリームは、こうした面倒な工程をすべて省くことができ、使いやすく便利です。製品によっては成分バランスもよく、安心して日常使いできるものも多くあります。

そもそもマグネシウムクリームとは?

マグネシウムクリームとは、マグネシウムを溶かした液体(いわゆるマグネシウムオイル)をベースに、保湿成分を加えてクリーム状に仕上げたものです。
サラッとしたマグネシウムオイルは、お手軽に使えるメリットがある反面、肌にピリピリとした刺激を感じやすい傾向があり、特にお肌が敏感な方などには使いにくかったり刺激が強かったりする場合があります。
その点、マグネシウムクリームはオイルよりも比較的刺激が少ない傾向があり、お肌が敏感な方にも使いやすいというメリットがあります。
また、マグネシウムを肌に塗るという新しい取り入れ方が注目される中、お肌の保湿ケアをしながら使えるのもクリームの特徴です。
ここからは、マグネシウムクリームの基本的な特徴やオイルとの違い、使い方やメリットについてご紹介します。
マグネシウムクリームとは?
マグネシウムクリームは、単に「マグネシウムで健康に配慮したい」という目的だけでなく、乾燥が気になる部分への保湿や、マッサージなどのリラックスを目的に取り入れる方もいます。
スポーツやお風呂上がりのスキンケア、就寝前のリラックスタイムに使用するなど、ライフスタイルに合わせて取り入れやすいのが魅力です。
使用頻度は1日1〜2回を目安に、好みに合わせて調整しましょう。
自作するとコストを抑えられ、思う存分使えるのがうれしいですね。
マグネシウムオイルとの違い
マグネシウム関連商品には、「マグネシウムオイル」と呼ばれるものもあります。
“オイル”という名称ではありますが、実際に油分が含まれているわけでなく、水にマグネシウムを溶かした高濃度の液体です。
マグネシウムオイルはさらっとした使い心地で、ベタつきにくいのが特徴です。
ただし、人によってはピリピリとした刺激を感じることもあります。
これはマグネシウムにありがちな現象で、体に害があるわけではありませんが、お肌が弱い方や肌の持病をお持ちの方、炎症を起こしている箇所などに使用すると刺激や赤みが生じる可能性があります。
そのような場合はただしに使用をやめ、皮膚科に相談しましょう。
一方、クリームはオイルなどの保湿成分と混ぜてあるため刺激が少なく、肌の乾燥を防ぎながら優しく使える点が特徴です。
肌なじみも良く使いやすいですが、オイルのようにサラッとしておらず、人によってはベタつきが気になるかもしれません。
お好みによって使い分けると良いでしょう。
マグネシウムクリームの使い方
マグネシウムクリームは、乾燥が気になる部分やマッサージをする際に取り入れる方もいます。
スポーツやお風呂上がりのスキンケア、就寝前のリラックスタイムなど、ライフスタイルに合わせてさまざまな使い方ができるのが魅力。
使用する際は適量のマグネシウムクリームを指先に取って軽く伸ばし、使用したい箇所に優しく塗り込みましょう。
顔の保湿や首・肩などのマッサージ、頭皮マッサージなど、さまざまな用途に使用できます。
使用頻度は1日1〜2回を目安に、好みに合わせて調整してください。
マグネシウムクリームのメリット
マグネシウムクリームは、保湿ケアをしながらマッサージにも使えるのが魅力です。
食事やサプリメントでの摂取とは異なり、肌に塗ることで新しい取り入れ方を楽しめる点が特徴です。
マッサージ用のクリームとして肩や脚などに塗ると、リフレッシュやセルフケアの時間を充実させることができるほか、運動後や就寝前など、ライフスタイルに合わせて取り入れやすいのもメリットといえるでしょう。
また、保湿成分を含んでいるため、乾燥を防ぎながら肌をなめらかに整えます。
冬場の乾燥対策や、冷房による乾燥が気になる季節に重宝する方も多いのではないでしょうか。
自分で材料を選んで手作りすることで、香りや質感を好みに合わせて調整できるのも楽しみの一つです。
さらに、手作りすればコストを抑えてたっぷり使えるので、続けやすいのもポイント。
シンプルな材料で作れるので、添加物が気になる方にも安心感があります。
このように、マグネシウムクリームは「日々のスキンケア」「リラックスタイム」「経済性」の面で取り入れやすいアイテムです。
自分のライフスタイルに合わせて、無理なく続けられるセルフケアの一つとして楽しんでくださいね。
マグネシウムクリームはこんな人におすすめ!

幅広い方に親しまれているマグネシウムクリームは、次のようなシーンで取り入れられています。
日常のケアを取り入れたい人
忙しい毎日を過ごしていると、スキンケアやセルフケアの時間を後回しにしてしまいがちですよね。
マグネシウムクリームは、そうした日常のちょっとしたケアを手軽に続けたい方に向いています。
乾燥が気になるときにサッと塗ったり、マッサージクリームとして使ったりすることで、習慣にしやすいのがポイントです。
特に、デスクワークや立ち仕事などで同じ姿勢が続く方にとっては、気分を切り替えるきっかけにもなるでしょう。
また、香りをプラスしたり、テクスチャーを工夫したりすれば、自分だけのリラックスタイムを演出することも可能です。
リラックスタイムを充実させたい人
一日の終わりに、自分だけのリラックスタイムを楽しみたい方にもマグネシウムクリームがおすすめです。
入浴後のスキンケアとして取り入れたり、就寝前のマッサージに使ったりすることで、ゆったりとした時間を演出できます。
また、エッセンシャルオイルを加えて香りをアレンジすれば、その日の気分に合わせたケアができるのも魅力。
好きな香りに包まれながら、肌を保湿しつつマッサージをすることで、ちょっとした贅沢感を味わえます。
テレビを見ながら、読書をしながらなど「ながらケア」として取り入れやすいのもポイントです。
シンプルな成分でケアしたい人
スキンケアアイテムを選ぶ時、「なるべくシンプルなものを使いたい」と考える方にとって、手作りのマグネシウムクリームはぴったりです。
材料を自分で選べるので、好みのテクスチャーや香りを楽しみながら、自分に合ったケアができます。
市販のクリームにはさまざまな成分が配合されていることもありますが、手作りなら必要最低限の材料だけで仕上げることができます。
たとえば、マグネシウムをベースにココナッツオイルやシアバターを加えれば、肌をうるおすシンプルなケアアイテムが完成。
好みによってオリーブオイルや太白ごま油を使ってもかまいません。
「余計なものをなるべく入れたくない」「自分で納得した材料だけで作りたい」という方にとって、安心感をもって続けられるのが自作マグネシウムクリームの魅力です。
コストパフォーマンスを重視したい人
スキンケアは毎日続けるものだからこそ、できるだけコストを抑えたいと考える方も多いでしょう。
市販のマグネシウムクリームは手軽に使える反面、価格が高めに感じることもあります。
その点、手作りのマグネシウムクリームなら、材料をそろえて自分で作ることでコストを大きく抑えられます。
さらに、一度にまとめて作ればたっぷり使えるので、惜しみなく毎日のケアに取り入れやすいのも魅力。
「コストは抑えたいけれど、しっかりケアは続けたい」という方にとって、手作りクリームは経済的で無理なく続けやすい選択肢の一つといえるでしょう。
まとめ|手作りマグネシウムクリームで日々のケアをもっと手軽に

マグネシウムは、私たちの体にとって欠かせないミネラルの一つです。
クリームとして取り入れることで、保湿ケアをしながらマッサージにも使える新しい方法として注目されています。
ココナッツオイルやニベアをベースにした手作りクリームなら、コストを抑えつつ自分好みにアレンジできるのも魅力。
今回は、マグネシウムクリームを自作するための基本のレシピと、ニベアクリームを使ったよりお手軽なレシピをご紹介しました。
毎日のスキンケアやリラックスタイムに活用できるアイテムなので、ぜひ皆さんもマグネシウムクリーム作りに挑戦してみてください。
参考:ブランドサイト | ニベア NIVEA